第64回埼玉県合唱コンクール(全日本合唱コンクール埼玉県大会)

全日本合唱コンクール埼玉県大会Bグループ(33人以上の団体)では10年ぶりに県大会金賞を受賞し、9月18日に開催される関東大会に出場することが決まりました。昨年度は新型コロナ感染症対策のため中止、一昨年はAグループ(32人以下)での金賞を8年ぶりに果たし、今年はとうとうBグループでの出場ができ、金賞を受賞することができました。

埼玉県の高等学校の強豪校は非常に人数が多く、例年ですと80名から150名までの学校が主流となってコンクールを大いに盛り上げている状況でした。今年は感染症対策のためマスク着用と人数の上限(89名まで)が決められていましたが、本校の倍の人数の学校も多く参加している現状もありました。録音での参加校もあり、皆苦労しながらも練習に励み、コンクールが開催される事への喜びで一杯でした。

本校はNHK全国学校音楽コンクールに8月4日出場、その夜和歌山に出発、8月5日6日と和歌山市民会館で開催された全国高等学校総合文化祭に出演、8月7日に埼玉に戻り、2日休んで、8月10日から全日本合唱コンクールに向けての練習を始めました。自由曲の「MIELITEKO」はフィンランドの楽曲でカレワラ叙事詩を題材に作られており、今の3年生が1年生の時に取り組んだ曲でした。披露する機会はありませんでしたが、ちょっとイケてて皆が好きな曲です。そして「IUPPITER」はドイツのケルン大学(コーラス部卒業生の先輩も大学院に通っています!)の若手作曲家による楽曲。一度聞いたら鳥肌が立つような感覚を覚え、起承転結のように4つの部分からなる壮大な楽曲です。IUPPITERはラテン語で意味はジュピター(木星の神)です。テキストにはラテン語、サンスクリット語、英語、擬音や口笛なども使って演奏します。非常に難曲でたったの10日で仕上げるのは至難の業、間に合うかどうかも不安でいっぱいでしたが、部員全員の集中力と健康維持でなんとか通して演奏できるようになりました。まだまだ練習不足で、完成度は低いですが、短時間でも集中して練習を各自が重ね、関東大会では見違えるように進歩した演奏を披露できるようにしたいです。幸いなことに部員全員が健康で感染対策を徹底した練習に取り組むことができており、保護者の皆様、応援してくださる卒業生の先輩方に心より感謝している日々を過ごしています。保護者の皆様には感染対策のためバス移動を許可して頂いたり、ホール練習をご支援いただき、感謝の念に堪えません。感謝の気持ちを良い演奏で伝えられるよう、日々精進して参ります。今後とも応援のほどよろしくお願い申し上げます。

重ねて、コンクール運営に関わる多くの皆様、合唱連盟の皆様のご尽力と決断に心より感謝申し上げます。